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js-STARの教科書 XR+対応版 #05 〜2.覚えておきたい基本機能(2) データ形式・セルへの数値入力

プログラムを使うためには、まず正確に値を入力する必要があります。正確なデータを効率的に入力するために、数値入力の仕方をしっかりと覚えましょう。

2.2 データ形式

js-STARのデータ形式は大きく3つの形式があります。データ形式はそれぞれの分析プログラムによって異なります。データ形式の理解はjs-STARを利用する上での重要なポイントになります。それぞれの分析プログラムの使い方で詳しく説明しますが、ここでは3つの違いについて理解しましょう。

■セル形式
セルレイアウトに入力するデータをセル形式と呼びます。直接確率計算などの度数の検定や一要因や二要因の分散分析で主に使われています。小さな長方形のセルに数値を入力します。エクセルなどの表計算ソフトをイメージすると良いでしょう。

■テキストエリア形式
テキストエリアレイアウトに入力するデータをテキストエリア形式と呼びます。数値は、半角スペース、カンマ、タブで区切ります。
数値が縦と横それぞれに同じ数ずつ並んでいるものを、とくに行列タイプと呼びます。テキストエリアのタイトルが、データ行列(参加者×変数)となっている場合です。

■スタック形式
度数の検定で使うことができるデータ形式です。度数を集計する前の元データです。例えば、コインを8回投げた時の表と裏の出方を記録したデータがあります。
1回目:表、2回目:裏、3回目:表・・・、10回目:表、これが集計前のデータです。
このデータは、表と裏という言葉で記録されていますが、コンピューターで処理しやすいように、表と裏と数値に置き換えます。ここでは、表を1、裏を2に対応させることにします。そして、1と2の度数を数え、集計します。
つまり、スタック形式は、度数を集計する前の元データを、対応させる数値に置き換えたデータのことです。

1×2表、2×2表、1×j表、i×j表、2×2×k表、i×J×K表、i×J×K×L表の分析プログラムでスタック形式のデータを利用することができます。詳しい使い方は、それぞれの分析プログラムで解説していますが、下の図を参考にしてスタック形式の仕組みを理解しましょう。

<1×2表の例>
<2×2表の例>

2.3 セルへの数値入力

■数値入力の基本
<半角数字>

セルやテキストエリアに入力できる数値は、半角数字およびマイナス記号小数点です。全角を使うとエラーになりますので注意しましょう。

<入力セルの移動>
値を入力したいセルをマウスで選択すると、セルの背景色がグレーから白に変わります。これを”セルをアクティブにする“と言います。

次のセルへの移動は、【TAB】キーを使うと楽です。
前のセルに戻る場合は 【Shift】+【TAB】です。

<値の増減>
セルをアクティブにした状態で【上矢印↑】キーか【下矢印↓】キーを押すと、セルに入力された値を1ずつ増減できます。

<スピンボタン>
入力セルによっては、右端に上下の【▲▼】ボタンが表示されます。
【▲】クリックで1増、【▼】クリックで1減になります。
キーボードの 【上矢印↑】キー で1増、【下矢印↓】キーで1減もできます。セルへの直接入力も可能です。

<テキストエリアのサイズ変更>
大量のデータを入力した場合など、全部のデータが見えなくなってしまうことがあります。計算するためには問題ありませんが、テキストエリアの右上の【▼伸】【▲縮】をクリックするとサイズを変更できます。

補足:
要因名は、英数字と日本語の入力ができます。

#jsSTAR #フリーソフト #統計 #データ分析


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